事業系ごみの縦型乾式メタン発酵施設による実証実験を実施しています

富士河口湖町ではCO2排出量削減を目的として、町から発生する可燃ごみの一部を、微生物の力を用いた発酵処理を行う実証実験を実施しています。


縦型乾式メタン発酵のメリット

食品廃棄物や紙ごみなどの一般廃棄物をメタン菌により発酵させることでごみの処理を行う施設です。発酵により生成されたバイオガスを発電燃料として同じ施設内で活用しており、通常のごみ焼却処理と比較してCO2排出量も削減されます。
この発酵方法では、水分をあまり含まない有機物(紙くず、枯れ草など)から効率よくバイオガスを取り出すことができることから、生ごみと他のごみを分別することなく資源化できるようになります。
発酵を終えた残り(=発酵残さ)は、バイオマス燃料や堆肥として別施設で再利用することが検討されています。


委託契約先

○オリックス資源循環株式会社(本社)
住所:埼玉県大里郡寄居町大字三ケ山313

○寄居バイオガスプラント(処理施設)
住所:埼玉県大里郡寄居町大字西ノ入3050-23

ホームページ(外部ページへ移行します):https://www.orix.co.jp/resource/index.html

富士河口湖町は、平成19年度より、町から発生する一般廃棄物の処理をオリックス資源循環委託しています。
また、富士河口湖町とオリックス資源循環株式会社は、災害発生時や処分施設のトラブル発生に伴いごみ処理が困難になった場合に備え、処理を委託する協定を平成26年に締結しています。


実証実験の内容

令和6年7月23日から令和7年3月31日までの間、町内から発生した事業系可燃ごみの内、合計約90トンを当該施設に搬出します。バイオガス生成に適する廃棄物を多く含む見込みのある飲食店や宿泊施設のごみを主に搬出します。
縦型乾式メタン発酵による処理を行い、処理自体の可否やバイオガスの発生状況、ガスによる発電状況、環境負荷軽減効果等を確認するための実証実験となります。

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