本日ここに、平成三十年第三回富士河口湖町議会定例会の開会にあたり提出いたしました案件の主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。
さて、今議会では、平成二十九年度の三十二の特別会計と一般会計の決算の認定をお願いするところですが、一般会計の決算の状況について概要をご説明申し上げます。
歳入総額百二十八億四千九百七十三万一千円、歳出総額百十八億二千五百二十万二千円で歳入歳出差引額は、十億二千四百五十二万九千円で翌年度へ繰り越すべき財源の一千三百九十六万七千円を除いた実質収支は十億一千五十六万二千円の黒字となっております。
歳入においては、富士河口湖町誕生以来初の四十四億円を超える町税収入を確保するとともに、歳出においては事務事業の効率化や事業費の精査による歳出の削減が功を奏したものと考えております。
今後も効率的な財政運営を進めるとともに、こうして捻出した貴重な財源を有効に活用していくことも重要なことと考えているところです。
今年の夏は猛暑に見舞われ、この富士河口湖町においても連日三十度を超える日が続きました。日本全国で熱中症による救急搬送や死者も多数発生しました。さらに愛知県においては、学校の校外学習から帰った児童が熱中症により尊い命を落とすという惨事がありました。
こうしたことから、国においては、学校の空調設備の整備に対する補助金の拡充を行うという内閣官房長官の発言がありました。
本町においては、船津保育所、こもも保育所には空調設備が整備済であり、改築後の船津小学校も空調設備を備えることとなります。
快適な学習環境の確保と児童生徒の健康管理や安心安全のため、国の補正予算の編成と補助金の動向を見守りながら、学校の空調設備の整備を進めるべく、今定例会に上程する補正予算において決算剰余金から二億円を公共施設建設基金に積み立て、財源を確保した中で速やかに対応していくこととしました。
また、役場庁舎においても建築以来十五年間冷房設備がない状態で業務を行ってきたところですが、近年の気温の上昇により、事務室内の温度は三十度を超える日が連日続くような状態となっています。
このような状況のなかで、大規模災害等が発生した場合に町民や観光客等の避難者の受け入れも考えられることや、職員の健康管理及び訪れていただく町民の皆様に安心してご利用いただけるよう環境の改善を図るため、空調設備の整備を行うこととし、今定例会に上程する補正予算に計上いたしました。
学校、庁舎の空調設備の整備を進めながら、順次保育所への整備も進めて参る所存でありますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。
次に船津小学校の改築事業についてであります。
事業は、計画通りに進捗しており、八月中旬に仮設校舎の建築が完了し、北館及び東館の教室や特別教室の移転を夏休み中に行いました。
また、一期造成工事も終了し、北館、東館及び船津地区公民館の解体工事も進めております。
第一期解体工事は十二月下旬までに終了する予定となっておりますので、校舎の建築工事の入札を十一月中に行い十二月定例会で契約議決をお願いしたいと考えております。
次に町民体育館の耐震化工事であります。
平成二十九年度、三十年度の繰越事業で行いました「富士河口湖町町民体育館耐震補強及び中規模改修工事」は七月下旬に工事が終了し、八月から平常に貸し出しや社会体育事業での利用を行っております。
ほぼ1年間利用を停止し、町民の皆様には多大なご迷惑をお掛けしましたが、町民体育館は、本町の社会体育施設でも一番利用度の高いものとなっており、利用者の安心安全の確保と災害時の避難所としての機能強化が図られたものと考えております。
また、改修工事によりトイレのバリアフリー化などユニバーサルデザインに配慮した施設に近づけたものとなりました。これからもなお一層、幅広い町民の皆様にご利用いただけますようお願い申し上げます。
次に河口湖北岸の県道拡幅事業についてであります。
長年の懸案であった扇崎トンネル付近の県道の二車線化でありますが、山梨県への要望や知事への陳情活動の成果により、トンネルの拡幅を含め、これまでに百五十五メートルを整備し、トンネルから大石側につきましては、湖側へ拡幅し二車線化と歩道の設置工事をすすめていただいており、今年度は六〇メートルを整備することとなっています。
残る百十五メートルの区間の整備は、平成三十一年度以降の予定ですが、完了後には大型観光バスで河口湖畔を周回できることとなり、観光振興はもとより災害時の避難経路としての機能を強化できることとなります。
それでは、今議会に提出いたしました議案等の概要を申し上げます。提出案件は全部で四十七件であります。内訳は、報告が三件、条例の改正が二件、町道の路線認定が一件、決算認定が三十三件、特別会計補正予算が七件及び一般会計補正予算であります。
決算特別委員会での審議となりますが、各担当課長等から説明をさせていただきますので、ご審議のうえ認定を賜りますようお願い申し上げます。
次に、補正予算については、特別会計七会計と一般会計でありますが、そのうち、平成三十年度一般会計補正予算(第三号)の概要について御説明いたします。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に四億四千百九十四万一千円を追加し、歳入歳出の総額を百二十一億八百三十四万八千円とするものです。
歳入の主なものを御説明いたします。
歳入は、国庫支出金一千九百五十万円、県支出金一千二百十九万三千円、繰入金七十三万七千円、繰越金三億九千二百三十一万一千円、町債一千七百二十万円をそれぞれ増額するものです。
次に、歳出の主なものを御説明いたします。
総務費は庁舎空調設備整備工事費、公共施設建設基金積立金、東京オリンピック・パラリンピック誘致事業費等三億四百四十四万九千円の増額であります。
民生費は後期高齢者医療広域連合負担金、認定こども園委託料等七千九百三十四万円の増額であります。
農林水産業費は農業用機械導入補助金等三百五万八千円の増額であります。
商工費は観光施設の修繕費等百六十五万円の増額であります。
土木費は町道の新設工事、住宅リフォーム補助金の増額等二千九百六十万三千円の増額であります。
消防費は、富士五湖広域消防特別負担金、自主防災会可搬消防ポンプ購入補助等一千七百七十九万四千円の増額であります。
教育費は地区公民館修繕費、富士山河口湖音楽祭実行委員会補助金等六百四万七千円の増額であります。
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