カッパと一緒に祈ろう、みんなの幸せ
カッパ ”河口湖の水神”
鬼や天狗と並び、日本人が好んで空想した妖怪カッパ。 世界文化遺産の河口湖地域にはカッバ伝説が残っています。 湖畔では打ち身や切り傷に効く膏薬「カッパ膏」なるものが数十年前まで存在していました。カッパは湖水を清らかにし、願いを叶えてくれるという宝玉「摩尼(数珠)」を持っています。カッパと一緒に祈れば、あなたの健康や願いが叶うかも。
伊藤堅古氏が記した「河口湖周辺の伝説と民俗(1958年)」の中にカッパにまつわる伝承が紹介されています。 その昔、同町長浜地区の湖岸に近い家では、湖で捕れた小魚を竹串に刺し囲炉裏の周りで保存食にしていました。村の元庄屋の家では夜中に魚が盗まれるので、家人が注意していると、ある晩、濡れた黒い生き物がうごめいていました。近づいてみると、黒い生き物は湖の方へ逃げ去ってしまいましたが、和紙に筆書きされたカッパの膏薬の処方箋が落ちていました。試しに作ってみると、深手の切り傷もすぐに治ってしまいました。この話が評判となり昭和初期まで湖畔の名薬として知られていました。
一方で、恐ろしい言い伝えもあります。いたずらカッパがよく湖岸に落ちている十銭玉に化けていて、拾おうとすると湖の深くまで引き込まれ、溺れてしまうという。河口湖では昔から水難事故はカッパの災いだと言われてきました。
古来より湖水の恩恵にあずかりつつ、湖に対する畏れを抱きながら向き合っていた生活の中から、カッパという水神が生まれたのではないかと云われています。
地元ではカッパ伝説をもとに「かっぱめし」という名物料理があります。カッパの大好きなキュウリと、長芋のすりおろしを炊きたてのご飯の上にのせマグロや焼肉などが盛り付けられたりする丼です。
ぜひこの地域の飲食店やホテルでお試しあれ。
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