【バックナンバー№3】 「もうじき揺れます」~緊急地震速報を有効に活用しよう!
たとえ小さな地震でも、少し動揺してしまうことはありませんか。弱い揺れということもあるかもしれませんが、揺れている間何もせずにじっとしていることがありませんか。
地震はある日ある時突然襲ってきます。それが、もしとても強い揺れだったなら…。
「まもなく強い地震が来ます」と事前に知ることができたら、そのあとの自分の行動が変わってくるかもしれません。そして、被害が軽減できるかもしれません。そのお知らせが「緊急地震速報」です。
「緊急地震速報」は強い地震が来る数秒から数十秒くらい前に、気象庁からみなさんにお知らせする情報で、10月1日に開始予定です。
速報から地震発生まで数秒から数十秒しかないので、行動が限られます。数秒後ほどするとやってくる大地震に対しどう行動するかを、日頃から理解しておく必要があります。場面ごとの行動を詳しく見ていき、正しく行動できる
ようにしておきましょう。
~速報を受けたら~
周囲の状況に応じて、あわてずに、まずは身の安全を確保することが大切です!
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家庭内では、自分の身を守るのが最優先です。家具の転倒や落下から身を守るため、頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れることが一番大事です。ほとんどの場合、揺れはすぐに襲ってきますので、外に飛び出そうとすることは、かえって危険です。たまたま料理中でコンロの前に立っていたら、すぐに火を消せるでしょうが、離れたところにいた場合、無理にコンロへ走っていくと転んでケガをするかもしれませんので、まずは自分の身を守ることを優先しましょう。
人がたくさんいる施設(大規模店舗などの集客施設)でも、まずはあわてずに、従業員の指示に従いましょう。
従業員から指示がない場合は、身の安全を守るために、頭を保護し、揺れに備えて身構えるなど安全な姿勢をとりましょう。
また、吊り下がっている照明などの下からは退避しましょう。
あわてて出口や階段に殺到することは大変危険です。
また、大声で「地震が来るぞ!」と叫ぶことも、混乱を助長することとなるのでやめて下さい。エレベーターに乗って
いる場合には、最寄りの階で停止させて、すぐに降りて下さい。
緊急地震速報は、テレビ・ラジオ等を通じてお伝えする予定です。
自動車運転中に緊急地震速報を聞いた場合に、あわてて急ブレーキをかけ減速すると、緊急地震速報を後続の車が聞いているとは限りませんので、追突する恐れがあります。そのため、あわてて急ブレーキをかけずに、ハザードランプを点灯するなどして、周りの車に注意を促した後に、緩やかにスピードを落とすことが重要です。揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキをさけるなど、できるだけ安全な方法により、道路状況を確認して左側に停止させてください。