令和元年12月議会 施政方針

本日ここに、令和元年第四回富士河口湖町議会定例会の開会にあたり、提出いたしました案件の主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。
 去る十一月五日に告示されました町長選挙におきましては、多くの町民の皆様から温かいご支援とご厚情をいただきまして、再選の栄誉を賜りましたことを深く感謝申し上げる次第であります。
 また、町民の皆様からいいただきました付託の重みを、これまでの四年間にも増してあらためて痛感いたしております。
 これまで、保育所、小中学校への空調設備の整備、船津小学校改築事業の推進、保育所の給食費無償化、高校三年生までのこども医療費助成の拡大、ようこそ赤ちゃん事業の拡大など、子育てや教育環境の整備、さらには、町民体育館耐震化事業、防災無線デジタル化事業、電線地中化事業など防災・減災体制の強化、景観の保護保全を図ってまいりました。
 今後も、観光・防災・教育・福祉を四本柱とした事業を継続し、さらなる前進に努めていく所存です。
 特に、観光を町の基本に位置づけ、ヒト・モノ・観光情報の交流を通じて、地域の農業・商業・工業といった、すべての産業の生産性を向上させ、町の総合力を高め、町民のみなさまと協働した魅力のある「観光のまちブランド」の形成確立に取り組んでまいります。
 また、小中学校の給食費完全無償化や乳幼児の身の回り品の支給、高齢者へのドライブレコーダー及びオートマチック車踏み間違い防止装置購入事業を実施し、子どもからお年寄りまで、生まれてきてよかった、長生きしてよかったと実感できるまちづくりを進めてまいります。
 今年八月には、町内の中学生八名が参加し、スイス・ツェルマットを訪問し、地元中学生たちと国境を越えた友情を築いてきました。
 また、九月には、ラグビーのフランス代表チームが、富士吉田市と富士河口湖町において事前キャンプを行い、地域住民との交流を深めました。
 さらには、パラトライアスロン・フランスチームの、テスト大会事前合宿では、選手と地元の子供たちとの交流会や義足体験会を開催し、ユニバーサルデザインのまちづくりおよび心のバリアフリーの取り組みを実施する「共生社会ホストタウン」に登録されました。
 町の国際化は、共生社会の推進にもつながり、言語や文化の違い、障害の有無、性別や年齢の違いに気づき、認め合うことこそ、人と人との結びつきを強くするとともに、一人一人の力が存分に発揮されると思います。
 そして、私たち人間社会の発展には、自然との共生があることを忘れてはなりません。自然からの豊かな恩恵を享受することは、地震や火山噴火、台風などの災害を負うことでもあります。そのことをしっかり自覚し、防災・減災体制をさらに強化していくことが重要であると考えております。
 また、地球温暖化・プラスチックごみ等による環境破壊を食い止めるべく、温室効果ガスの排出抑制、リサイクル・リユース等の再資源利用の推進、ごみの減量など様々な対策を打ち出し、美しい自然を守り、育むことは、私たちの使命であると考えております。
 先代の方々が、これまで育て上げてまいりました社会基盤をさらに磨き、町民のみなさまがこの町の素晴らしさを実感し、この町で生きる喜びと誇りを次世代につなげ、希望と笑顔あふれるまちづくりに邁進していく所存です。


 次に、令和二年度予算編成方針についてご説明いたします。
 地方交付税は、平成二十六年度から合併算定替による交付額の段階的な縮減が行われてきましたが、令和元年度には一本算定に移行したことによりさらに減額が見込まれます。
 町税においては、平成三十年度に合併以来過去最高の四十五億円超となりましたが、景気の先行きの不透明感もあり財政状況や将来の見通しが非常に厳しいことについて認識しているところです。
 限られた財源で最大限の事業効果を発揮するために、創意・工夫の意識をもって対応することや、施策ごとの「重点化・効率化」を重視することはもちろん、徹底した歳出構造の見直しと一層の歳入確保への取り組みを強く進めることや、また、先ほど述べました、私が選挙時に町民の皆様にお約束しました事業につきましては、その実現のため積極的に予算を確保してまいりたいと考えております。
 町民の皆様にこの町の素晴らしさを実感していただくとともに、誇りを持っていただけるような町にするため、町民の福祉の向上と信頼される行政運営に努め、「すべての町民の皆様が笑顔にあふれ、将来に希望が持てる富士河口湖町」の実現にむけてさらに努力してまいりますので、町民の皆様並びに議員各位のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 それでは、今議会に提出いたしました議案等の概要を申し上げます。提出案件は全部で十五件であります。内訳は、町有施設の指定管理者の指定が二件、条例の改正が六件、補正予算は、特別会計補正予算が六件および一般会計補正予算であります。
 
 まず、条例の一部改正でありますが、「富士河口湖町表彰条例の一部を改正する条例」は、成年後見人制度の利用促進に関する法律の改正により、町表彰条例の特別待遇の停止の見直しを行うために改正するものです。
 「富士河口湖町職員給与条例の一部を改正する条例」は、国、県の給与に関する勧告並びに一般職の国家公務員の給与改定等に鑑み、条例の一部を改正する必要があること。
 また、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う改正及び労働基準法に基づく時間外手当の算定基礎額に寒冷地手当、地域手当等を算入するために改正するものです。
 「富士河口湖町会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」は、国、県の給与に関する勧告並びに一般職の国家公務員の給与改定等に鑑み、富士河口湖町会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する必要があるために改正するものです。
 「富士河口湖町消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例」、「富士河口湖町印鑑条例の一部を改正する条例」及び「富士河口湖町下水道条例の一部を改正する条例」は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い欠格事項を削除及び修正するために改正するものです。
  
 次に「富士河口湖町町有施設の指定管理者の指定について」であります。「富士ケ嶺バイオセンター」及び「町民福祉館ふじやま」の指定管理者の指定期間が令和二年三月三十一日をもって満了となるため、四月一日以降の指定管理者について提案するものであります。

 次に、補正予算につきましては、特別会計六会計と一般会計でありますが、そのうち、令和元年度一般会計補正予算(第四号)の概要について御説明いたします。
 今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に四億三千百九十七万一千円を追加し、歳入歳出の総額を百四十億七千五百九十万二千円とするものです。
 まず、債務負担行為ですが、令和二年度にくぬぎ平スポーツ公園運動場の人工芝生化事業を行うにあたり、令和二年単年度で施工完了をめざすため、あらかじめ今定例会で債務負担行為を議決いただき来年度の予算化を確定し、入札手続き等を進め年度当初に契約を締結し、工事を進めるため七億五千万円をお願いするものです。
 次に、歳入の主なものを御説明いたします。
 国庫支出金五千六百万円、県支出金三千二百九万七千円、寄附金三十万円、繰入金四百六十九万五千円、繰越金三億三千八百八十七万九千円をそれぞれ増額いたしました。
 次に、歳出の主なものを御説明いたします。
 議会費は、ツェルマット視察研修レポート特集号追加発行分で二十万円の増額、同研修補助金三百二十万円の減額であります。
 総務費は一般管理費で管理職登用年代職員への研修委託料として三十五万一千円、財産管理費で公共施設建設基金積立金一億円、企画費で新築住宅建築等奨励金六百八十万円、徴税費で法人税等の還付金九百万円を計上いたしました。
 
民生費は、戸籍住民登録費に臨時職員賃金七十四万三千円、社会福祉総務費で、平成三十年度障害者医療国庫負担金の確定に伴う返還金、介護給付・訓練等給付費など六千七十八万四千円、老人福祉費で、介護保険特別会計繰出金三千六百七十一万一千円、保育所費で認定こども園委託料八千万円の増額であります。
 衛生費は、保健衛生総務費で、こども医療費助成金等三千八十万円、景観保全費で家庭用太陽光発電システム設置補助金五十万円、塵芥処理費でごみ収集委託料等百二十四万三千円を増額しました。
 農林水産業費は、畜産費でアフリカ豚コレラ侵入防止対策緊急支援事業等四百三十五万円、農地費で河口土地改良区揚水ポンプ修繕補助金七百七十万円、林業費で松くい虫被害木駆除委託料等七十八万六千円の増額であります。
 商工費は、河口湖通り街灯LED化事業補助七百三十九万円の増額であります。
 土木費は、土木総務費で道路用地等の分筆登記委託料の三十万八千円、道路橋梁総務費で未就学児利用経路緊急合同点検に伴う安全対策工事費二百五十万円、道路維持費で町道除雪委託料等四千四百万円の増額であります。
 教育費は、小学校管理費で小学校への学校ネットワークシステム設定費等、船津小学校への備品購入費等二千四百十三万一千円、教育振興費で勝山小学校学級増に伴う備品購入費、西浜小学校・大嵐小学校パソコンリース料等三百八十三万二千円、公民館費で富士河口湖町交流センター石積み修繕工事費等六百六十三万八千円、学校給食費で船津小学校給食室新設に伴う消耗品、備品購入費等五百八十八万九千円の増額であります
 
 以上、本定例会に上程しました令和元年度一般会計補正予算(第四号)の説明とさせていただきます。 詳細な内容や特別会計につきましては、各常任委員会において担当課長から説明をさせていただきますので、ご審議のうえご議決を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 

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