平成19年12月議会 施政方針

 霊峰富士に新雪をいただく中、本日ここに平成19年第4回富士河口湖町議会定例会が開催されるにあたりまして、私の町長就任後の初議会となります事から、町政を担当させていただくにあたっての、所信の一端を申し上げさせていただき本定例会に提出いたしました、議案の説明をさせていただきます。 

 去る11月18日に行われました町長選挙におきましては、議員各位をはじめ、多くの町民の皆様方から温かいご支援とご厚情をいただきまして、当選の栄誉を賜り、ここに深く感謝申し上げるものであります。今、ここに登壇いたしまして改めて、町政を預かる者の責任の重さを痛感しているところでございます。 このたびの、選挙を通じて多くの町民、企業、団体の皆様の考えを伺うことができました。これら、まちづくりへの思いを改めて検証し、町政に反映すべきものについては、積極的に取り入れてまいりたいと考えております。また、私から、皆様方にお約束をした事柄につきましては、一歩一歩その実現に近づけてまいりたいと考えております。私にとりまして、町政運営は初めてでありますが、町民が主役であること、公平公正であること、分かりやすい町政であることを常に心掛け、町政運営に全力で取り組む決意であります。 
 就任後、わずか2週間ということもありまして、駆け足ではありますが役場の各課から所管事務や懸案事項の説明を受けることができました。そして、差し迫った課題が山積していることを実感し、判断すべき課題の多さに身を引き締めているところであります。そして、目の前の諸課題を解決していくためには、常に町民の声に耳を傾け、町民の側に立った行政が、最も重要であることを肝に命じております。 
 なにとぞ、議員各位におかれましては、誤りなき町政運営が推進できますようご指導頂くとともに格段のご理解とご協力、ご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げる次第であります。
 就任後まもないところでありますが、町政運営に対する私の基本的な考え方を述べさせていただきます。
私は、選挙期間を通じて「常に町民の目線で考え、行動するために、できるかぎり多くの意見を聞く機会を持ち分かりやすいガラス張りの町政を推進する」ことを訴えてまいりました。町政の情報を積極的に公開し、町民と町との情報の共有化を進めてまいります。町民の皆様にお約束した、情報公開条例の制定は、それを具現化するための一手段だと考えております。そして、これからいよいよ平成20年度予算の編成に入る訳ですが、私が取り組もうとしている具体的な施策につきましては、3月の定例議会において新年度予算の説明の中で、述べさせていただきたいと考えております。 
 地方分権への動きがさらに進み、今まさに地方の自立が求められている中、地域間の経済格差が深刻な問題となっている状況においては、「我が町」の利益のみを考えるのではなく、近隣市町村との連携を密にして、地域の特性、得意の分野を伸ばしつつ、その地域全体が活性化する道を模索することも、大切なことと考えております。 
 富士河口湖町は、平成15年に、隣接する一町二村が合併し、スタートしました。昨年3月には、旧上九一色村の南部地域とも合併し、西は静岡県境に至る、富士山麓の四つの湖を抱える広大な町になりました。
 いまさら申すまでもなく、当町は、諸統計の数値が示すとおり、観光産業を主軸とした観光立町であります。全国的にも知名度の高い観光地として、今日に至るめざましい発展をとげてきたのは、言うまでもなく、前町長小佐野常夫氏の卓越した、20年に渡っての行政手腕によるものであり、心から敬意を表するものであります。
 この地は、富士山と湖と広大な樹海を有した、日本を代表する観光地であり、この、風光明媚で恵まれた自然環境を、大切な観光資源として、守っていくことは当然のこととして、基幹産業である観光産業の振興につながる施策は推進してまいります。時には、近隣市町村と協調し、この地の素晴らしさを全国へ、そして世界へとアピールしていくことも必要なことと考えております。
 就任してまもない私ではありますが、当町の行財政状況の把握と検証が緊急の課題と認識しており、自立した財政構造を確立して無駄や非効率を省き、ゼロベースから検証し優先すべき施策を慎重に見極め、あわせて財源の確保にも取り組み、町民に理解が得られる財政運営を進めてまいります。近年における、少子高齢化の波は我が町とて例外ではありません。お年寄りから赤ちゃんまで、きめ細かな住民サービスを展開し住民福祉の向上をめざしてまいります。
 職員には、常にコスト意識とサービスの向上を目指し、町役場全体として町民から信頼に応えられる組織になるよう、その能力を最大限発揮してもらいたいと考えております。
 町民の皆様から町政運営の負託を受けたことを厳粛に受け止めて、豊かなまちづくりに全力で取り組んでまいります。
 
 それでは、今回提出させていただいた補正予算のうち、一般会計補正予算の概要についてご説明いたします。
今回の補正額は、1億9千439万2千円を減額して、総額115億9千385万7千円とするものであります。補正総額から特定財源を差し引き、不足する一般財源を、繰越金3千414万4千円で充当するものです。
 主なものは、歳入において、
国庫支出金で、負担金のうち民生費負担金において、国民健康保険基盤安定制度負担金の7百72万3千円の増額、国庫補助金のうち土木費国庫補助金で、まちづくり交付金において、予定していた事業の後年度への先送り分として、1億2千678万円の減額としました。
 県支出金では、負担金のうち民生費負担金において、国民健康保険基盤安定制度負担金の5千643万7千円の増額、補助金のうち農林水産業費補助金において、新産地育成対策事業補助金の事業確定によるものなど22万8千円の増額、委託料のうち統計調査費委託金において、事業確定による52万8千円の減額としました。
 寄附金では、11月3日に開催された町の文化祭において、古本市がおこなわれ、その売り上げの寄付、8月30日から9月2日に開催された、フジサンケイクラッシックからの寄附金など34万2千円の増額としました。
諸収入では、昨年10月より導入し、住民の間にも定着してきました指定ゴミ袋の販売収入として、664万2千円の増額としました。
 町債では、合併特例事業債の事業の変更や後年度へ送る見直しなどで、まちづくり交付金事業の河口湖船津地区、河口湖北岸地区、精進湖・本栖湖地区整備に充てる1億8千40万円の減額、辺地対策事業債では西湖蝙蝠穴整備の事業見直しによる3千220万円の減額、消防施設の整備にかかる起債事業が、過疎対策事業債から消防債への変更による組み替えで50万円の減額、教育債ではステラシアター外構等整備において、県の地域振興資金の事業採択を受けたことによる財源更正で2千630万円の増額、地域再生事業債ではプール建設単独事業分の通常債の残分に対する充当が同意を得ましたので1千420万円の増額としました。
 次に歳出ですが、まず各款にまたがっておりますところの給料、職員手当、共済費ですが、人事院勧告による増があったものの、職員の時間外手当の削減や共済費の減額など、総額5千78万3千円の減額としました。
 その他の主な事業については、議会費では補選による町議二人増員分の備品購入にかかるもので4万円の増額としました。
 総務費のうち総務管理費の文書広報費では、広報誌印刷について不足額が生じたため100万円の増額としました。財産管理費では公用車の管理において、現在リース車両として利用しているものと廃車するものとの入れ替え費用などで50万円増額としました。電子計算費では、重度医療、乳幼児医療の窓口無料化に伴うシステム改修費として436万円の増額としました。環境マネジメントシステム費ではISO14001定期審査委託料の不要額として27万1千円の減額としました。徴税費では納期前報償金にかかるものとしまして90万円の増額としました。選挙費では、9月以降予定された各選挙で行われなかったもの、不用になったものなどで総額712万7千円の減額としました。
 民生費のうち社会福祉総務費では、国民健康保険特別会計繰出金のうち一般財源にかかる基盤安定制度分の繰出金で8千554万7千円の増額としました。老人福祉費では敬老祝金の百歳到達者分として10万円、介護保険特別会計繰出金として8千951万円の増額、居宅介護支援事業特別会計繰出金として543万3千円の減額としました。児童福祉費の保育所費では、管外保育委託を500万円の増額としました。
 衛生費のうち保健衛生総務費では、国民健康保険特別会計繰出金のうち、事務費等にかかる1千690万円の増額としました。景観保全費では、各地区の湖畔などにある公衆トイレの修理として20万円の増額、本年7月1日より交付が開始された、太陽光発電システム設置費補助金の交付増加に伴い120万円を増額しました。清掃費では、指定ゴミ袋が周知徹底されたことなどで、年度内での在庫不足が見込まれるため、追加発注で496万5千円の増額、環境保護の啓発用品であるリサイクルトイレットペーパーが在庫不足のため、22万3千円の増額としました。
 農林水産業費のうち、農業費の水田営農活性化事業費では、県の補助率確定による事業費26万7千円の増額、林業費の林業振興費では、有害鳥獣の管理捕獲地域の拡大に伴う猟友会への報償費ならび防護棚設置補助金として、40万円の増額としました。
商工費のうち蝙蝠穴管理費では、施設PR用のパンフレットの増刷として55万円の増額、駐車場の拡幅工事については、整備予定地が県有地のため県との調整中につき、本年度中の執行が困難なため、3千220万円の減額としました。
 土木費のうち道路橋梁費では、交通安全施設の設置に100万円の増額、道路維持費では未舗装道路の舗装整備、側溝改修など700万円の増額、一般道路新設改良費では、町道路線測量経費に110万円の増額としました。都市計画費では、グリーンミュージアム事業で提供木の移植工事に100万円の増額としました。区画整理事業費では、小立区画整理事業組合への国庫補助が増えるにつき、町から組合への負担金として支出する必要があるため、補助金から負担金へ組み替えとしました。住宅管理費では、町営住宅北八津団地の入居者入れ替えにかかる修理費として、120万円の増額としました。まちづくり交付金事業費では、河口湖船津地区の土木関係事業で、天上山公園、大久保交流広場整備の後年度へ移行、ポケットパークの用地購入不用額など2億3千140万円の減額、南部地区の土木関係事業で、小立地内の町道用地概略設計委託で120万円の増額、河口湖北岸地区の土木関係事業で、長崎山さくらの里公園整備の測量等不用額の500万円の減額、民生関係事業で、河口福祉センター改修事業において、追加工事分の276万9千円の増額、精進湖・本栖湖地区の農林関係事業で、ふれあい交流センター、ふれあい広場の事業箇所変更で8千510万円の減額としました。
消防費のうち災害対策費では、防災行政無線のNTT回線使用料につき昨年接続した上九一色地域分の使用料が不足するため11万3千円の増額としました。
 教育費のうち小学校費の学校管理費では、石油製品の高騰による燃料費の増額、本年度行った河口小学校の下水道接続に伴う使用料の増額、河口小学校の施設補修工事など127万5千円の増額としました。社会教育費の図書館費では、文化祭時の古本市売り上げ寄付にかかる図書購入で5万8千円の増額としました。保健体育費では、8月下旬に開催されましたフジサンケイクラッシックの寄付金を受けて、くぬぎ平スポーツ広場にネットフェンスを設置するため33万9千円の増額としました。学校給食費では、給食調理員の傷病代替雇い上げ賃金、給食備品の修理、年度途中退職者の補充分委託など180万7千円の増額としました。
 
 以上、雑駁な説明で恐縮でありますが、提出案件等の説明とさせていただきます。説明し切れなかった項目や細かな内容、特別会計につきましては、本会議あるいは各常任委員会におきまして担当課長から説明いたしますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願いいたします。

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