上九一色地区地域通信基盤整備事業における事後評価結果

 

  町では、旧上九一色村南部地区の情報格差の是正を行うため、平成22年度に国の地域情報通信基盤整備推進交付金を活用して精進・本栖・富士ヶ嶺地区への光ファイバ網の整備を行いました。
 事業完了から5年が経過したことをうけ、事業を実施したことによる成果等を評価する事後評価を行いましたので、評価結果を公表します。

【事業の概要】
 平成18年3月に富士河口湖町と町村合併した旧上九一色村南部の精進・本栖・富士ヶ嶺地区においては、本町の中で唯一ブロードバンド環境が整っておらず、子どもの教育、地域住民の経済活動や日常生活面に大きな較差が生じていた。
 また、テレビの視聴についても、精進・本栖地区においては共聴組合での運営で、地上デジタルに対応できない状況であり、また、富士ヶ嶺地区については、各世帯によるアンテナでの視聴となっており難視聴となっていた。
 さらにCATVのサービスが提供されていないため、町がCATV業者を通じて放送している行政番組、町議会の審議の様子、町からのお知らせについても情報の提供ができない状況であり、情報通信格差の是正が課題となっていた。
 そこで、当該地域の情報通信格差を是正するため、町がFTTHによる光ファイバ網を整備し、その後、既に町内でサービスを行っている河口湖有線テレビ放送(有)へIRU契約により施設を貸し出し、ケーブルインターネット及びケーブルテレビサービスを行った。
【事業完了日】
平成22年12月21日
【総事業費】
201,884千円(内、補助金交付額 67,294千円)
【整備対象地域】
旧上九一色村南部地区(精進・本栖・富士ヶ嶺)の全域

「整備概要図」 (クリックすると拡大した画像をご覧になれます)



<事後評価結果>
↓クリックすると拡大した画像をご覧になれます。


【評価及び課題】
 CATVの加入率については、当初町で設定した目標には届かなかったものの、70%台と比較的高い実績となっているが、ブロードバンドにおいては目標を大きく下回る結果となった。
 まずブロードバンドについては、光ケーブルの整備により、小学校のインターネット環境が向上し、学校でのICTを活用した教育による学習意欲の向上が図られたことなどの効果がでているが、旧上九一色村南部地区については、高齢化率が他地域よりも高い値で推移しており(平成26年度:35.1%)、高齢者世帯によるインターネットの利用が当初の想定よりも進んでいないことが目標未達成の要因の1つと考えられ、高齢者世帯へのインターネット利用促進対策が今後の課題である。
  また、近年スマートフォンの普及が急速にすすんでいることから、インターネット利用をスマートフォン中心に行う世帯も存在すると考えられる。
次にCATVの加入については、旧上九一色村南部地区(特に富士ヶ嶺地区)が静岡県の県境に近く、地区住民の生活圏が当町よりも静岡県にあるため、CATVサービスを利用せず、アンテナの利用による静岡県エリアの放送受信を選択している世帯が当初の想定よりも多いことが目標未達成の主な要因と考えられる。
 今後は、CATVにおけるサービスの充実(町からのお知らせや防災情報等)を図り、加入促進を行っていく必要がある。

 なお、旧上九一色村南部地区の世帯数は、地域情報基盤施設整備を行った平成22年度末から平成27年度末時点において1割程度増加している。
 転出件数と死亡件数の合計が、転入件数と出生件数の合計を上回っているため、人口については減少しているものの、転入件数と転出件数の比較では転入件数がわずかであるが上回っており、町外からの転入世帯数が増加しているものと推測される。
 これは、自然豊かな地域の魅力に加え、情報格差の解消による生活環境の向上が世帯数増加の主要な要因の一つと考えられ、人口減少への対策が急務となっている当町において、情報格差の課題解決とともに、人口減少対策面においても一定の成果が認められる結果となった。

 インターネットとCATVについては、町から住民への主要な情報発信手段の1つであり、今後も河口湖有線テレビ放送(有)とともに加入率促進に向けた様々な取り組みを実施していくことが必要である。

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地域防災課
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