【下水道広報】植物の根により排水管が詰まる恐れがあります
生活排水は栄養豊富
下水道管を流れる生活排水には、植物にとっての栄養がたくさん含まれているため、植物は栄養を求めて排水管へと根を伸ばしてきます。成長した根が排水管を押すことで、管を破損させたり、つなぎ目などに隙間ができてしまうと、そこから根が侵入して排水管内で成長します。最初は細い1本の根でも、生活排水の栄養を吸収し、隙間を拡張させながらどんどん成長していきます。成長した根によって排水の流れが悪くなり、トイレットペーパーなどの浮遊物を絡め取って排水管を詰まらせます。初期段階では、手で簡単に取り除くことができるかもしれませんが、排水管がいっぱいになるまで成長してしまうと、特殊な機器が必要になったり、道路を掘削して排水管を新しくしなければならなくなります。
|
|
公共ますと排水設備の接続部分にできた隙間から、根が侵入しています。 |
公共ますから侵入した根が成長し、下水道本管と接続する管(取付管)が根で詰まっています。 |
排水設備は、公共ますから宅内側は住民の方の管理となります。また、公共ますから本管側で詰まった場合にも、下水道の使用ができなくなります。植物の根以外にも、髪の毛や油脂成分などでも排水管が詰まる恐れがあります。排水管の詰まりを未然に防ぐためにも排水設備の埋設位置を把握し、周囲や排水管内の点検を行ってください。また、排水設備の周辺に植物がある場合には、定期的に排水管内を点検したり、影響のないところへ植物を移動させるなどの措置をお願いします。