平成21年9月議会 施政方針

本日ここに、平成21年第3回富士河口湖町議会定例会が開催されるにあたりまして、提出いたしました議案の概要と、あわせて平成21年度上半期の町政の状況等についてご報告をさせていただきます。

去る7月21日に衆議院が解散され、総選挙が実施されたわけでありますが、この選挙は、政権選択選挙といわれ、与野党とも総力を挙げての激しい選挙戦が繰り広げられた結果、民主党が圧勝し自民党は大きく議席を減らしました。本県でも小選挙区で民主党が全ての選挙区において勝利するというかつてない結果となりました。この結果が地方行政にどういった影響をもたらすのか、また、今月中には発足するとみられる新政権が、厳しい財政運営を強いられている地方財政へどういった支援措置を打ち出すのか注目していかなければならないと思っているところであります。

新町となって第二期の議員各位におかれましては、来る10月15日には任期を迎えられることとなります。新町建設計画に盛り込まれた事業の本格的仕上げの時期に、新生富士河口湖町を支え、各般にわたりご努力いただきましたおひとりおひとりのご活躍に敬意を表し、この場をおかりしまして感謝申しあげる次第であります。

さて、本年度上半期の町政についてでありますが、当初予算において、議員各位のご理解を賜り、長浜土地改良事業の推進に向けての支援を決定いたしました。この進捗状況についてご報告いたします。当事業は、昭和29年に認可を受けると同時に事業着手され、以来50年以上、本登記が実現できないまま経過してきたもので、合併後の新町にとりましても早急に解決すべき課題の一つでありました。換地処分が進展しないまま今日に至っている大きな原因は、換地計画エリアに河川敷を誤って取り込んでしまい官民境界が未確定であった事によるものであります。これまで、土地改良区の役員等関係者で解決に向けて努力されてきたわけですが、この度、地権者のご理解とご協力を得ることができまして境界を確定する見通しがついたところであります。これは、地域住民の方々のご尽力の賜物であることは基より、当該事業にご理解いただき支援予算をお認めいただいた議会に深く感謝申し上げるものであります。今後の事業の流れとしましては、県に換地計画認可申請書を提出しまして、この認可が受けられますと、換地計画の公告縦覧を告知し、その後、法務局での換地処分登記へと進み、順調にいきますと、年内には全てが完了する予定であります。半世紀以上の永きに渡り地域の懸案であった問題が解決することで、空白となっていた9.2ヘクタールが宅地及び農地として甦り、地域の発展の基礎が確保されることになります。事業完了後は、定住促進が期待され、長浜地区の発展が加速するものと期待しているところであります。

次に、低迷する国内景気のてこ入れ策として、政府は本年4月に「経済対策」を発表し、深刻度を増す「世界金融危機」と戦後最大の「世界同時不況」に対し、国費で15兆4千億円、事業費規模で56兆8千億円という大規模な政策を打ち出しました。これを盛り込んだ第一次補正予算が5月29日に国会で成立したところでありますが、この中には、1兆円の経済対策臨時交付金と1兆4千億円の公共投資臨時交付金、計2兆4千億円もの地域活性化対策が盛り込まれております。経済危機対策では、3億1,300万円が本町に振り分けられ、公共投資については国からの限度額は示されておりませんが、2億円程度が本町で活用できることになると想定しております。こちらの交付金の概要が示されたことを受けまして、6月定例議会では、太陽光発電装置の庁舎設置、塵芥処理場ごみ焼却施設解体、旧上九一色地区への地域情報通信基盤整備、富士ヶ嶺バイオセンター改修、船津小トイレ全面改修、大石・河口土地改良区水路改修、そして、損傷が顕著となっている町道補修など、従来からの懸案でありました事業を補正予算として計上させていただきました。また、8月には臨時議会を開会させていただき、船津地区公民館の建替え、未設置になっている公共施設へのAED配備、小学校体育館照明修理、公用車購入、文化施設影響調査などの予算を提案し、ご承認いただいております。これに加えて、今定例会では、町内商業施設での使用を限定したプレミアム商品券の発行と、来年度執行予定であった長崎山さくらの里公園整備、緊急雇用事業費の増額などの補正予算を提案させていただいております。ただ、特定財源の内、公共投資臨時交付金と情報基盤整備補助金に不確定な部分がありますので事業費が若干変更される可能性がありますが、国の経済対策資金を活用した事業の総計は約7億5千万円となり、その内5億1千万円が臨時交付金、1億6千万円は事業別の国庫補助金、3千万円が起債で残りの5千万円が一般財源であります。起債についても国の補正予算を受けての事業ということになりますから有利な補正予算債が利用できることになります。このように政府の経済対策を町の財政面からも最大限に有効に活用し、これらの事業を執行することで、地域経済を刺激し、地域活性化の一助になるものと考えております。

次に健康大学との連携事業についてであります。今年度から、健康科学大学と共同で地域連携講座を開催しております。この「地域連携講座」は、町の生涯学習課が開催する社会教育活動の一環として、「大学等の公開講座を受けてみたい」「できれば家の近くで学習したい」といった住民の声や、多様化・高度化する住民の学習ニーズに対応するために、大学と連携し、地域住民にさらに充実した学習機会を提供することを目的としているものであります。

この講座は、住民の健康づくりと生涯にわたる良質かつ高度な学習の機会と環境を提供するもので、健康科学大学においては、地域から親しまれる大学づくりを目指すことに貢献することとなるなど、相互にメリットを見出すことのできる事業であります。すでに第1回目として、「障害児をもつ母親への支援」、第2回目として、「児童虐待について」、第3回目は、「高齢者の健康づくり」をテーマに、元総務省大臣官房審議官の御園氏をお招きし、今日的課題についてシンポジウムや講座を行っているところであります。参加者からは、「新しい情報が分かりやすい形で聞くことができた」「学習を通し大学生と地元住民が交流する機会にしたい」などの声をいただいております。今後は、さらに大学との協力を進め、健康教育や観光教育について、また、地域課題の発掘や調査研究など、町と地元の大学との連携を深める取り組みを期待するところであります。

今年で8回目を迎えた富士山河口湖音楽祭は、今や世界的な指揮者となっています佐渡裕氏の監修によりステラシアターや河口湖円形ホールを中心に8月13日から22日までの10日間の日程で開催いたしました。期間中はショッピングセンターベル、子ども未来創造館、管内保育所、そして総合公園芝生広場や湖畔のホテルでもコンサートを実施しました。また、佐渡氏自身が河口小学校を訪れて音楽の授業をするなど今回も町内の施設を利用して盛大に展開されました。毎年、全国のトップクラスの高校や中学の吹奏楽部が参加する事で、吹奏楽に携わる生徒たちからは富士山河口湖音楽祭への参加がひとつのステータスとなっていると聞いております。町内の湖南中学校や富士河口湖高校の生徒も参加した「交流コンサート」も開催されるなどして、期間中に全国各地から参加した人数は1万5千人に上り、大変な盛り上がりをみせ、当町のシンボル的なイベントとして定着した事を実感しております。また、この音楽祭の特徴は多くのボランティアによって支えられている点であります、運営のお手伝いとして町民及び周辺の市町村から毎年参加されている方も沢山いると聞いており、住民参加のモデル的事業として深く受け止めております。今後もこうした文化イベントにも力をそそぎ豊かで魅力ある町づくりに努力してまいります。

昨年、本栖湖畔で開催されました、ザ・ヒューマンレースは、本年も株式会社ナイキジャパンの全面的なバックアップにより10月24日開催予定で、今、着々とその準備を進めております。2回目となる本年は、警察関係者のご理解により、本栖湖を一周するコースで実施できることになりました。澄んだ湖と豊かな自然を満喫しながら走れるレースとして大会の魅力がさらに増したものと思っております。今年の大会も昨年同様に有名なアスリートが数多く参加くださる事が決まっておりまして、河口湖、西湖、に次ぐ3つめのロードレースとして定着することを願っているところであります。

それでは、今回提案させていただいた補正予算のうち、一般会計補正予算の概要についてご説明いたします。

今回の補正額は、1億7,606万1千円を増額して、総額115億2,504万9千円とするものであります。
主なものは、歳入においては、国庫支出金のうち国庫補助金で、国の平成21年度第1次補正にかかる補助金、臨時交付金の事業確定に伴うものとして、子育て応援特別手当事業費に2,665万4千円、まちづくり交付金事業の河口湖北岸地区の長崎山さくらの里公園整備事業に500万円、プレミアム商品券発行事業に2,700万円のそれぞれ増額となっています。また、土木費補助金で、町道整備にかかるものとして2,450万円の増額となっています。

県支出金では、補助金のうち民生費補助金で放課後児童クラブ施設として利用している船津地区公民館の改修事業として335万3千円の増額、商工費県補助金では、緊急雇用創出事業費を2,013万円を増額しました。
繰入金では、財産区繰入金の船津老人クラブ備品購入にかかる補助金や大石少年野球ユニフォーム購入にかかる補助金などで合計41万2千円を増額しました。

諸収入の雑入では、区画整理事業地内の造成に伴い新設する貯水槽の補償費として1,131万5千円、町民プール利益還元金として939万3千円など総額2,094万8千円を増額しました。

町債では合併特例事業債の道路整備事業債で区画整理事業の交差点改良、取り付け道路の整備に係る1,610万円、富士ヶ嶺地区整備に係る畑地帯総合整備事業債の事業費確定による増額で620万円など総額2,140万円を増額しました。

次に歳出の主なものですが、各款にまたがる人件費については4月の人事異動にともなう増減となっています。
総務費のうち企画費の世界文化遺産登録推進費では世界文化遺産啓発への参加賞として25万円を増額。徴税費の税務総務費では、法人町民税の確定申告分に伴う還付金などとして6千万円を増額しました。

民生費のうち社会福祉費では、身体障害者保護費負担金の事業費確定に伴う国庫支出金返還額などとして82万3千円を増額。福祉センター費では、足和田福祉センターのボイラー修理、小立福祉センターの給湯器修理などで総額35万3千円を増額しました。児童福祉費の児童館費では船津放課後児童クラブで利用している船津地区公民館の研修室などの補修工事を行うもので503万円を増額しました。国の補正予算に伴う確定事業費として、3歳から5歳の児童に対し、1人あたり3万6千円が支給される子育て応援特別手当給付金事業に2,665万4千円を計上しました。

衛生費のうち、景観保全費では、河口公衆トイレの下水道接続費用として55万円増額しました。
農林水産費のうち農地費では、富士ヶ嶺地区の農業用排水路の整備、農道の拡幅改良、有害鳥獣対策など畑地帯総合整備事業の事業主体である県への負担金として615万円を増額しました。

商工費のうち商工振興費では、地元商店街の活性化を目的に設立されたプレミアム商品券発行実行委員会への補助金として2,700万円を計上しました。緊急雇用創出事業では、上下水道事業の料金収納業務や公共施設の管理業務などの雇用経費として2,013万円を増額しました。観光費では観光施設周辺の看板撤去などの工事費で50万円、富士桜荘運営協議会への補助金として91万円などを増額し、いやしの里運営事業費では火災報知器や網戸の設置など114万円を増額しました。

土木費のうち道路橋梁費では、道整備交付金事業の最終年度を迎える東側・谷抜線新設改良事業費で完成工事にかかる経費で650万円を増額しました。区画整理地内の小立林線と白木里宮線をつなぐ町道4184号線拡幅改良事業では、国道139号との交差点移設や既設の拡幅改良などで4千万円を増額しました。まちづくり交付金事業では、長崎山さくらの里公園の整備事業費として1,250万円を増額しました。

消防費では、区画整理事業地内の造成に伴う補償工事として、貯水槽の移設工事が発生したもので1,131万5千円を増額しました。

教育費では小学校費、中学校費の教育振興費で国の補正予算を受けて行う新学習指導要領に対応した理科算数教科備品の追加購入分で255万5千円を増額し、公民館費では暖房機の故障によって、買い換える費用として27万円を増額しました。
その他、特別会計においては船津財産区特別会計を始め6の会計で補正予算を提案させていただきました。

以上雑駁な説明で恐縮でありますが、提出案件のうち補正予算にかかる説明とさせていただきます。説明し切れなかった項目や特別会計を含む細かな内容につきましては、担当課長から説明いたさせますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願い申し上げます。

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