平成21年12月議会 施政方針

本日、ここに、平成21年第4回富士河口湖町議会定例会が開催されるにあたりまして、提出いたしました議案の概要と、あわせて平成21年度上半期の町政の状況等について、ご報告をさせていただきます。
10月の激しい選挙戦を制し、住民の信任を得た18名の議員の皆様が揃い、初の定例会に臨まれている訳でございますが、住民の代表として未来を見据え町の発展にご尽力いただけますようご期待するところであります。

さて、国の動きとして、9月に民主党を中心とする連立内閣が発足し、3ヶ月を経過したところであります。政権与党となった民主党が打ち出したマニフェストを具体的な形で政策に落とし込む作業が今なされている訳ですが、創設される子ども手当、農家の個別所得保障、公立高校の実質無償化などの施策は全額国費で実施されるのか、一部を地方の新たな負担として求めてくるのか、又、ガソリン税暫定税率の廃止はこれを財源とする地方譲与税等の減額につながるもので、その場合の代替的な財源は補償されるのか、など懸念となる材料は数々あります。国の予算編成を巡っては未だ流動的要素が多く、期待をしつつも先が見えない事に戸惑いを持ってその動向に注目しているところであり、山梨県町村会や全国町村会を通じて、こうした懸念材料を訴えているところであります。前月9日間に渡って実施された事業仕分けのなかで、予算の廃止や減額とされた事業で当町に直接影響を及ぼすものはございませんでしたが、今回仕分けの対象外となった事業についても次年度の予算編成では考え方を反映させる、としていることから、当町の政策の推進にどういった影響があるのか注意深く対応してまいります。また、政府は経済活性化のために第2次補正予算に取り組むことも発表しており、総額4千億円のインフラ整備交付金が閣議決定されております、詳細は発表されておりませんが、早い段階で情報を掴み、活用の可能性を検討することといたします。

次に今議会に条例改正を提案させていただく乳幼児医療費助成事業についてであります。この制度は、少子化対策・子育て支援の一環として、保健の向上と福祉の増進を図る目的から、当町では、通院は満5歳の誕生月まで、入院は小学校就学前までとしている県の補助金交付要綱に準じて乳幼児医療費窓口無料化を実施しております。昨年12月定例議会の一般質問の中で、年齢の引き上げについてのご質問があり、県内市町村の動向、近隣市町村の動向を見ながら慎重に検討して参りたいとの答弁をいたしたところであります。本年から来年にかけて富士北麓・東部の市町村において対象年齢の拡大が進んでいる状況もあり、居住する市町村によって格差が生じないことも踏まえ、財政が厳しい状況ではありますが、安心して子どもを生み育てる環境づくりの重要性からも助成対象年齢を義務教育が終了する中学校の3年生まで拡大することにいたしました。実施を来年4月からとするためには、窓口無料化に伴う「受給者証」の交付に基づく準備に一定程度の期間を要するため、今議会に条例改正を提案しご審議いただくことといたしました。

次に、本年開催した町のイベントについてであります。
第11回目を迎えた紅葉まつりは10月31日から11月23日まで開催し、昨今の経済不況下にもかかわらず昨年を上回る約22万人のお客様に訪れていただきました。今回は開催場所について、地区議員をはじめとして、地域の方々による熱心な議論をいただき、新しい試みとしてイベントエリアを点から面へと拡大して開催しました。この結果、来場者が北岸バイパスいっぱいに広がって、湖畔遊歩道を散策しながら湖の向こうに見える富士山を眺め、「こんなにすばらしい場所があったのか」との感動の声を耳にしました。また、多くの町民の方々からも「今回は会場を抜本的に見直して成功だった」との意見もいただいております。このほか、今年で18回目になりますハーブフェスティバルにつきましてもその開催会場のあり方を含め内容を根底から見直すべく検討を重ねております。業務を委託したコンサルから数々の興味を引く提案が出されておりまして、来年はすっかりリニューアルしたハーブフェスティバルが開催できるものと思っております。

このほかにも、本年開催した、多くのイベントが町をイメージアップするものとして定着してきております。環境に配慮し、マイカップ・マイ箸などが参加条件となっている勝山・西湖がステージの「富士山麓トレイルラン」や精進湖・本栖湖の「森林浴トレイルラン」も回を重ねるごとに人気を博しております。1万4千人のエントリーで近年最高の参加者となった河口湖日刊スポーツマラソンや県知事にスターター役をしていただいた本栖湖のザ・ヒューマンレースも8千人の参加となり、いずれも定員を上回る申込みで、募集開始から早々に締め切りとなるなど富士河口湖のスポーツイベントも人気を博しており、当町の9月から11月は、夏にも劣らない活況を見せているところであります。

12月4日には、国賓として我国を訪れていたハンガリーのショーヨム大統領が当町にお見えになりました。大統領は自然環境に大変関心を持たれている方ということでありまして、当町の豊かな自然環境の中にある古い家屋を再現した西湖いやしの里根場が視察地として選ばれたということをお聞きしました。現地では砂防資料館、工芸八号館での押花風景画展をご覧になり、養蚕資料館で体験されたザル作りに大変興味を持たれたご様子で、お付の人に次への移動を促されるまで夢中になって手を動かされておりました。この後、町内のほうとう専門店で食事をされ、当町を後にされました。我国での滞在場所が東京の迎賓館ということで日帰りではありましたが、国賓としての外国の元首が希望して当町を訪問していただいたことは大変名誉なことと思っております。

次に税の滞納整理についてであります。
滞納整理につきましては、昨年度より山梨県滞納整理機構に職員を派遣し、県と相互の緊密な連携の下、合同滞納整理や共同公売等の取り組みを積極的に推進してきたところであります。ほとんどの方は、町税を納期限内に納付いただいておりますが、再三の催告にも応じない滞納者に対しては、給与、預貯金、生命保険等の財産の差押えを執行し、それを滞納額に充てています。一方病気や収入不安などの事情により、どうしても納期に納められない方には、計画納付の説明や徴収猶予なども行っております。税の滞納額は、平成20年度決算で前年比8,180万円増加しております。税負担の公平性を確保するためには法に則って毅然とした対応を実施していきます。また、職員から提案のありました、滞納者に対する行政サービス等を制限する特別措置の条例化も現在研究しているところであります。このほか、収納率向上を目指す施策として税の収納が町内のコンビニエンスストアーでも取扱いが出来るよう制度改正等の検討もしているところでもあります。今後とも、滞納整理につきましては納税者個々の状況も十分配慮して適切な処理を行ってまいります。町民の皆様のご理解をお願い申し上げます。

次に、遊漁税についてであります。平成12年法定外目的税が創設された事により、折からの釣りブームもあって増大する釣り客への対策として河口湖周辺の環境の保全・美化及び駐車場、トイレ等の施設整備に充てる目的で、全国に先駆けての法定外目的税の遊漁税が導入されたものですが、制定から8年が経過し、一時のブームが去り釣り客が減少している状況から目的税の在り方について広く意見を拝聴すべく、議会、漁協、治水委員会及び学識経験者からなる「遊漁税事業検討委員会」を立ち上げ検討をしてまいりました。その結果、湖の環境保護の観点からもこれまでに整備した施設の維持管理の上でも税の徴収は継続すべきとの結論に至ったところであります。今後とも遊漁税を充当して河口湖の環境美化に努めてまいります。

西浜小中学校体育館の建設事業について、今議会に2億5,773万5千円の補正予算案を提出しご審議いただくわけですが、これは本年度で設計を済まし、次年度予算で建設費を計上する計画でありましたが、早期の完成を望む地域の要望があり、財源についても詳細に調査した結果、補助裏の財源として補正予算債を利用した方が有利であること、そして、設計も既に完了していることから、事業を前倒しして事業予算の補正をお願いするものであります。これにより年明けには入札を経て事業に着手し、来年10月には子供たちが新しい体育館での授業を受けられることになります。また、8月の臨時議会でご議決いただいた船津地区公民館体育ホールの新築工事でございますが、現在進めている解体工事が済み次第、これも年明けには建築工事に着手する予定でございます。老朽化により長い間使用禁止となっている体育ホールの建て替えについては地域から強い要望をいただいておりました。西浜小中学校体育館及び船津地区公民館体育ホールの建設が具体化することで教育環境の整備も着々と整ってきていると確信しております。

河口地区に在りますごみ焼却場の解体工事につきましては、11月3日から事業着手になりまして、現在は関係官庁へ提出する書類作成を進めており、まもなく工事のための仮囲いを設置して、年明けには本体の解体が始まり年度内には終了する予定でございます。平成14年12月に稼動を停止している焼却場の解体は合併後の懸案でありましたので私も安堵しているところであります。

地域の文化振興と観光振興の両面から進めている富士山・河口湖映画祭は、シナリオコンクールを実施し、最優秀作品を映画化するものですが、今、昨年度グランプリを受賞した「小さな大きな富士山と」という作品の映画化が進められております。町内各所で撮影が行われ、多くの町民の方々に映画制作に参加していただきました。エキストラとしての出演のみならず、撮影場所の提供や、スタッフの食事、出演者の衣装なども提供していただくなど、ご協力をいただいて当町での撮影が完了いたしました。ご出演いただいた村野武範さんや剛たつひとさんからも、「他の地域では真似できない協力が得られ、気持ちよく演技できました」とのお言葉もいただいております。この映画は、2月20日、21日に開催予定の「第3回富士山・河口湖映画祭」で上映いたします。また、今年度のシナリオコンクールは、全国から266編もの応募がありました。国内のみならず、遠くは中国在住の方からの応募もあったと報告を受けております。まだ3回目という小さな映画祭ですが、こういった形で「ご当地映画」が産み出されていくことは、人情味あふれた地域社会を象徴するものであり、町民の誇りして捉えていいのではないかと考えております。

毎年11月に開催しております町の誕生日イベントですが、今年はインフルエンザの影響により中止となりました。このイベントは町民の方々が実行委員会を組織し、手作りで取り組んでいただいております。町民手作りで町の誕生日をお祝いするといったイベントは他にはなく、本町の自慢すべきものの一つと感じております。実行委員会の皆さんが数ヶ月前から準備にご尽力をいただいており、中止という決定は苦渋の決断であったと思います。イベントは中止になりましたが、協賛品を提供していただいた皆様から「こんな時期だからこそ、町を元気にするために活用して下さい」と温かいお言葉をいただいたところであります。さっそくこの協賛品を活用して、はがき応募形式によるクリスマスプレゼントとして企画したところ、多くの方々からご応募いだきました。12月23日には河口湖ショッピングセンターBELLにおいてプレゼント交換が行われることになっております。このように、「みんなの町」富士河口湖町を楽しんでいる様子を拝見しますと、地域社会の関係の絆を強める地域活性化の姿ではないかと感じております。

それでは、今回提案いたしました議案等についてご説明いたします。提出案件は全部で19件でございまして、内訳は、特別町民の推戴、規約の変更、条例の改正が4件そして町道の路線認定でございます。
予算の補正をお願いするものは、11の特別会計と一般会計であります。補正予算のうち一般会計補正予算の概要についてご説明いたします。

今回の補正額は、2億9,825万4千円を増額して、総額118億8,946万6千円とするものであります。補正総額から特定財源を差し引き、不足する一般財源については、普通交付税確定分1億1,275万1千円と繰越金4,075万2千円を充当いたします。
主なものは歳入では、町税で、景気低迷の影響を受けた企業の業績不振により法人町民税を1億3,910万円減額しました。

地方交付税では、国が示した「地方交付税1兆円の増額」で、雇用情勢や財政状況の厳しい地域に重点的に配分する地域雇用創出推進費を基準財政需要額に加えたこと、基準財政収入額において法人町民税の減収が大きな要因で、普通交付税の総額が19億6,275万1千円となり、当初予定した額に1億1,275万1千円を増額するものです。

国庫支出金では、身体障害者保護費負担金の給付が増えることで945万円の増額、国庫補助金では、教育費の、西浜小中学校屋内運動場耐震化事業に対して9,301万2千円の増額となりました。
県支出金では、民生費負担金で、身体障害者保護費負担金の給付が増えることで472万5千円の増額、県補助金のうち総務費では個人県民税取扱費交付金で500万円の増額、民生費において、障害児者などへの給付事業費が増額したことにより589万6千円の増額、農林水産費では農家支援事業や森林整備事業などの事業に494万9千円を増額しました。

諸収入では、税滞納者に対しての延滞金の徴収分として2,500万円を増額しました。昨年度より県滞納整理推進機構へ参画し、滞納処分による成果が現れたところです。
町債では、合併特例事業債で西浜小中学校屋内運動場耐震化事業に係る追加で1億5,640万円、道路整備事業債として2,650万円、地域情報通信基盤整備事業債で1,330万円の増額であります。

次に歳出ですが、各款にまたがる給料、職員手当、共済費については、人事院勧告による減額となっております。
総務費のうち文書広報費では、上九一色地区地域情報基盤整備事業費確定による3,499万3千円を減額しました。

民生費のうち社会福祉総務費では、自立支援医療費、介護給付訓練等給付費の増加による3,188万8千円の増額、老人福祉費では、後期高齢者広域連合負担金、介護保険特別会計繰出金として2,376万6千円を増額しました。児童福祉費の保育所費では、産休傷病代替職員の増加による臨時職員賃金、管外保育委託料の増加で908万1千円増額しました。

農林水産業費のうち、農業振興費では、県補助金を受けて行う河口地区農家の保冷庫設置補助事業で354万4千円を増額しました。

商工費のうちいやしの里運営事業費では、グランドオープンに向け確保した駐車場の使用料として345万5千円増額しました。

消防費では、既に整備している全国瞬時警報システムについて、国のシステム改修に伴い全額国庫補助により改修を行うもので693万円増額しました。

教育費のうち学校建設費で、国の1次補正を受けて行う西浜小中学校屋内運動場耐震化事業で2億5,773万5千円を増額しました。

以上、雑駁な説明で恐縮でありますが、提出案件等の説明とさせていただきます。説明し切れなかった項目や細かな内容、特別会計については、各常任委員会において担当課長から説明いたしますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願いいたします。

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