本日ここに、平成29年第2回富士河口湖町議会定例会の開会にあたり提出いたしました案件の主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。
まず八木崎公園のラベンダーについてであります。
すでにテレビや新聞で報道されていますので、ご存じのこととは存じますが、5月中旬になっても八木崎公園のラベンダーに緑が見られないことから、春先の天候不順もあり他の花と同じように生育が遅れているとの見方をしておりましたが、ハーブフェスティバル開催一か月前となる5月16日になっても、状態の改善が見られなかったことにより全株の植え替えを決断いたしました。
全国のラベンダー産地をあたったところ、例年補充用の苗を購入している北海道でも苗の育成状況が悪く販売を中止している状況で、ようやく長野県の池田町で手に入れることができました。
これまで八木崎公園には約六千五百株のラベンダーが植えられていましたが、ようやく四千株を確保し、5月24日から5月28日までの5日間で、毎日職員15名とトラック5台により池田町のラベンダー畑から掘り起こして、輸送し植え替えをする計画を立てました。
そうしたところ、町の建設安全協議会から作業への協力の申し出があり、植込みや輸送に多くの人員や機材を提供いただき、作業日数の大幅な短縮を図ることができ、3日間で完了することがでました。この場をお借りしてご協力に感謝を申し上げます。
ハーブフェスティバルは、当町を代表するイベントとなっており、毎年約二十五万人のお客様をお迎えしているところです。本年から大石会場をメインとし、6月16日から7月17日まで開催します。大石会場のラベンダーもかなりの株が八木崎公園と同様の被害を受けて、手持ちの苗と植え替えを済ませており、開花を待つのみとなっています。
今回の被害は、昨年末からの少雨と木の寿命が考えられることから、今後は一定量を定期的に植え替えるなど、管理の工夫を行っていきたいと考えております。
次に東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致についてであります。
去る5月9日から10日にかけてフランストライアスロンチームの代表が来町し、宿泊施設や練習会場となる町民プール、町民体育館、西湖、本栖湖等を視察しました。
フランストライアスロン協会とはすでに事前キャンプ地として優先的に検討する旨の覚書を締結しておりますが、今回の視察の結果、練習施設とともに自然豊富な環境にご満足いただいた様子であり、来年の横浜の国際大会の際にも当町を訪れたいと話されたことから、好印象をお持ちいただいていると考えています。
今後は、なるべく早い時期に基本協定を締結し本町での事前合宿の確約ができるよう進めてまいります。
次に友好都市ツェルマットとの交流事業についてであります。
4月から募集を開始した中学生の派遣交流ですが、町内在住中学生六名の応募があり、8月22日から29日の八日間の日程で派遣することとしました。
ツェルマットではホストファミリー宅にホームステイし、学校訪問やハイキング、ツェルマットの歴史や産業を学ぶこととしています。
そのほかベルン地方やモントルーやレマン湖などを訪問してスイスの産業や文化を学んでくる日程となっています。
この交流事業を今後も継続して当町の青少年の国際感覚を養い、国際交流推進の中核事業となるようにと考えております。
次に勝山地区公民館についてであります。
同公民館は勝山地区の長年にわたる要望を受け、勝山財産区からの繰出しをお願いして建築工事を行い、4月27日に竣工を迎えたところです。
竣工後の運営経費につきましても財産区のご理解をいただき、今年度からかかる経費の80%以上をご負担いただくこととなっています。
地域からの強い要望により行う施設整備についは、各地区の財産区の財政状況に鑑みながら、管理運営においてもある程度のご負担を地域にお願いして参りたいと考えています。
それでは、今議会に提出いたしました議案について御説明いたします。提出案件は全部で十四件であります。内訳は、専決処分の報告及び承認を求めるものが二件、平成28年度一般会計予算継続費繰越計算書の報告が一件、平成28年度小立財産区特別会計予算繰越明許費繰越計算書の報告が一件、平成二十八年度一般会計予算繰越明許費繰越計算書の報告が一件、条例の一部改正が三件、特別会計補正予算が五件及び一般会計補正予算であります。
そのうち、平成29年度一般会計補正予算(第一号)について御説明いたします。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に七千二百二十万八千円を追加し、歳入歳出の総額を百二十一億五千二百二十万八千円とするものです。
歳入の主なものを御説明いたします。
国庫支出金二億一千六百七十六万一千円を減額し、県支出金二百八十二万二千円、繰入金一千六百七十六万一千円、繰越金一千二百七十三万六千円、諸収入六百万円、町債二億五千五十万をそれぞれ増額いたしました。
次に、歳出の主なものを御説明いたします。
総務費については、総合計画策定審議会委員報酬二十八万九千、公共施設建設基金に積み立ててあった、河口干拓地1工区の国、県への売り払い収入の残額を河口財産区特別会計に繰り出す繰出金一千六百七万四千円、マイナンバーを記入した納税通知書を簡易書留で送付するための通信運搬費六十二万七千円、公職選挙法の改正による選挙システムの改修費九十二万であります。
民生費については、介護保険特別会計繰出金八十一万円であります。
衛生費については、八木崎公園ラベンダー補植用の原材料費等による七百一万円であります。
農林水産業費については、新規就農者への青年就農給付事業補助金百五十万円、ジビエ食肉加工施設へ金属探知機の購入費百三十七万一千円であります。
商工費については、観光案内看板の充実を図る工事費等四百五十八万七千円であります。
消防費については、富士山噴火広域避難訓練参加者への報償等十二万円、自主防災会可搬式消防ポンプ購入補助九十一万六千円であります。
教育費については、浅川公民館用地購入費六百万円、富士山河口湖音楽祭実行委員会補助金一千二百万円であります。
以上、本定例会に上程しました平成29年度一般会計補正予算(第一号)の説明とさせていただきます。
詳細な内容や特別会計につきましては、各常任委員会において担当課長から説明させていただきますので、ご審議のうえご議決を賜りますようお願い申し上げます。