平成30年6月議会 施政方針

 本日ここに、平成三十年第二回富士河口湖町議会定例会の開会にあたり提出いたしました案件の主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 
 まず東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致事業についてであります。
 昨年七月に、フランストライアスロン連盟と二千二十年東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿の受け入れに関する基本協定を締結いたしました。
 これを受けて、五月六日から十日までの五日間、フランストライアスロンチームの十二名が、五月十二日に横浜で開催された「2018ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会」に出場するため、当町で事前合宿を行いました。
 合宿中は天候には恵まれなかったものの、町民プールでのスイム練習や西湖周回道路でのバイク練習、富士北麓公園や河口湖周回道路を利用したラン練習を行いました。
 また、昨年も来町したパラリンピックトライアスロンの監督には、予定をしていた公開練習が悪天候により中止となったため、急遽、船津小学校を訪れて子供たちとの交流を行っていただきました。
 十二日の大会では、トライアスロン選手四名は、十五位以内と検討し、パラトライアスロン選手四名は、それぞれのクラスにおいてすべて三位以内という好成績を収めました。
 また、この大会には当町及び鳴沢村から応援ツアーに応募いただきました住民の皆様が、フランスチームの応援に駆け付けました。
 監督からは「ここまで温かい歓迎を受け、選手にとって素晴らしい環境はない。スイム、バイク、ランの練習環境が滞りなく整っており感謝している。」という言葉をいただきました。
 また、選手の一人でトライアスロン界では有名な「ヴァンサン・ルイ」選手は、試合前のNHKのインタビューに「富士河口湖町で事前合宿を行い、よいコンディションで試合に臨める」とコメントするなど、選手、監督関係者には好評価をいただくことができました。
 来年は、「2020東京オリンピック・パラリンピック大会」のプレ大会が予定されていますので、その際の事前合宿地としても当町を指定していただけるよう努力してまいりたいと思います。

 次に「ラグビーワールドカップ2019日本大会」についてであります。
 平成二十九年一月「公認キャンプ地選定プロセス」に全国で九十自治体が申請したと公表された中で、富士北麓地域においては、出場チームの視察申し入れが無く、公認キャンプ地誘致が厳しい状況であると認識していました。
 平成三十年一月五日に「ラグビーを応援する山梨の会」、「山梨県ラグビーフットボール協会」から当町と富士吉田市にラグビーフランス代表チームの事前キャンプ地誘致の要請があり、両団体、山梨県及び富士吉田市とともに協力して誘致を進めていくこととなりました。
 こうした動きが功を奏し、四月二十日に「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」からフランス代表チームの公認キャンプ地内定の連絡をいただきました。
 公認キャンプ地は、全国で五十九自治体であり、これまでの事前合宿に関する基本協定の締結など一連の活動が実を結んだものと考えています。
 今後は、この富士北麓地域が世界三大スポーツイベントといわれるラグビーワールドカップの出場チームのキャンプ地として選ばれたことを「一生に一度」の機会として、世界のチームと地元との交流機会を実現することに努めて参ります。
 また、ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックの終了後も、ラグビーフットボールのJOC競技別強化センターに認定されました、山梨県の富士北麓公園と当町のくぬぎ平スポーツ公園を活用して、富士北麓地域が国際的なスポーツ合宿の受け入れ地となれるよう環境整備に努めて参る所存であります。
 
 次に友好都市ツェルマットとの交流事業についてであります。
 昨年八月に六名の中学生を派遣して交流を深めてきたところですが、今年度はツェルマットからの訪問団を受け入れることとなり、五月十六日から十九日までの三泊四日の日程で中学生十五名と村長外五名の引率者が当町を訪問いたしました。
 十六日、十七日の二泊は、町内八軒の家庭にホームステイし、日本の生活文化などに直接触れる体験をしました。
 また、滞在期間中は天候にも恵まれ、富士山五合目や大石自然生活館の見学や、河口湖北中学校での全校生徒を対象にしたスイスやツェルマットを紹介する発表会を行いました。
 また、授業への参加や学校給食の体験など有意義な交流が行われました。
 この交流事業を今後も継続して当町の青少年の国際感覚を養い、国際交流推進の中核事業となるようにと考えております。
 
 それでは、今議会に提出いたしました議案について御説明いたします。提出案件は全部で十五件であります。内訳は、専決処分の報告及び承認を求めるものが四件、平成二十九年度下水道事業特別会計予算繰越明許費繰越計算書の報告が一件、平成二十九年度一般会計予算繰越明許費繰越計算書の報告が一件、条例の一部改正が二件、町道の路線廃止が一件、特別会計補正予算が五件及び一般会計補正予算であります。
 そのうち、平成三十年度一般会計補正予算(第一号)について御説明いたします。
 今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に六千百五十七万六千円を追加し、歳入歳出の総額を百十六億六千百五十七万六千円とするものです。
 歳入の主なものを御説明いたします。
 国庫支出金三百九十一万円、繰入金七十二万三千円、繰越金五千五百八十六万六千円、諸収入百七万七千円をそれぞれ増額いたしました。
 次に、歳出の主なものを御説明いたします。
 総務費については、番号制度の改修委託料九百五十八万五千円、安協小立支部設立運営補助五十三万円等であります。
 民生費については、船津福祉センター玄関改修工事等百万円であります。
 衛生費については、国民健康保険特別会計繰出金五百五万四千円の減額であります。
 土木費については、北八津町営住宅解体工事費一千八百万円であります。
 消防費については、防火水槽の撤去工事費二百二十九万円、河口湖北中学校少年消防隊用可搬ポンプ購入費九十六万八千円、船津災害協力隊制服購入補助十九万三千円であります。
 教育費については、富士山河口湖音楽祭実行委員会補助金一千九百四十二万二千円であります。
 
 以上、本定例会に上程しました平成三十年度一般会計補正予算(第一号)の説明とさせていただきます。
 詳細な内容や特別会計につきましては、各常任委員会において担当課長から説明させていただきますので、ご審議のうえご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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